2024/05/22 21:01




午前4時、起床。

ベランダの窓には十三夜の月が出ている。

何時に寝ても決まってこの時間に目が覚めるようになったのは、いつの頃からだろう。

もう歳なのだ。眠るにも体力がいる。

残された時間は…ない。いや、少ない。

もはや、この貴重な時間を使って仕事をするしかないのだ。


“違いがわかる”コーヒーを淹れ、作業場を見渡す。

今日は針仕事が無いので、次に音の出ない作業を探す。

イベントの申し込み作業、撮影済みの写真の加工、オンライン販売のアップロードは全て昨日終えてしまった。


制作するしかないようだ。


高台での制作は、へらで『バシバシ』叩く音が響くのでありえない。

角台や丸台で制作をすると、おもり玉が台の脚に当たって『…カラン…コロン』と音がする。


そこで、角台•丸台の脚には防音衝撃吸収素材のグリップゴムを、床と台の間には防振のゴムマットを敷いている。

ひっそりと本日の制作をスタートする。


ダバダ。